次に、適した作業室にするために、床、壁・窓、天井・照明のポイントを示す。
尚、製造工程や要求品質により、求める仕様は異なる。
・はがれたり、割れたりしていないこと
・摩耗、衝撃に強く、耐久性のある素材で仕上げる
例)コンクリート床に樹脂塗装、コーティング(エポキシ樹脂等)
・塗料塗装を避ける(はげやすいため)
・吸湿性の素材を避ける(細菌が成長しやすいため)
・必要に応じて、防水性、耐溶剤性、耐酸性、耐アルカリ性、静電防止の機能を付与する
・段差を設けない
・明るい色にする(ゴミを発見しやすい)
・長期間にわたり電線やホースを床にはわさない
・コンセント、電話、スピーカー等は壁内に埋め込む(ほこり溜まり防止、清掃が用意)
・はがれや割れの生じにくい、汚れにくい、表面が平滑な、耐久性のある、吸湿性のない材料を選ぶ
例)「プラスターボード+化粧珪酸カルシウム板」や「樹脂焼き付け銅板パネル」等)
・接合部や貫通部はコーティングにより気密、平滑な表面にする
・結露防止する
・壁の隅の部分を曲面仕上げ(R材)にして、清掃をしやすくする
・平滑なドアを設置する、ドアの気密性を確保する
・窓はできるだけ設けない、設ける場合は固定式にする
・窓のガラスは2重ガラスにする(結露防止のため)
・窓枠に勾配を持たせ、ほこりをたまりにくくする
・梁、ダクトを極力少なくする
・作業に十分な照明を設置する
例)精密作業室、試験室・・・1500〜750ルクス
一般作業室・・・750〜300ルクス
出入口、廊下・・・150〜75ルクス ※JIS照度基準参考
・照度計を用いて、作業の手元照度を測定し、常に同じ明るさで作業する
・照明器具は天井に埋め込み、カバーを付ける(ほこり溜まり防止、破損防止)